#1461 「素晴らしい人生」というまやかし
自殺をしようとする人に対して「生きていれば良いことがある」と言って諫める人がいる。「良いことがあるから生きるべき」なんて教えるからダメなんだろう。「良いこと」って一体なんだ?
「力強く生きてください。素晴らしい人生を送ってください。つらいこと、悲しいこと、苦しいことを乗り越えて素晴らしい人生を送ってください。」
東京都教育委員会委員長 中村正彦
(関連:http://diary.jp.aol.com/e6byjzsbqarf/451.html )
さすがにお偉いさんともなると馬鹿に磨きがかかっている。絶望の淵を彷徨い歩く人間に対して、よくもこんな無神経なことが言えるものだ。
- 弱々しく生きたっていいじゃないか。
- 素晴らしくない人生を送ったっていいじゃないか。
- 悲しいこと、苦しいことを乗り越えなくてもいいじゃないか。
生きることに何の不自由もなくなった豊かな社会で「素晴らしい人生」を探すから、自殺が増える。自殺を減らすためにはまず「素晴らしい人生探し」をやめることが必要である。
教育委員長という立場でなすべきことは、おめでたい訓示を垂れることではなく、校内の犯罪(窃盗、恐喝、傷害、器物損壊)に警察を介入させることであろう。明らかに犯罪であるのに「イジメ」と称して、軽く扱うから話がややこしくなる。
無視、陰口などの犯罪にならない程度のイジメについてはいじめられっ子も耐えるしかない。教育委員長のような愚か者にならないための修行だと思って。
私メは「良いこともあるから生きろ」というのは「儲かることもあるから競馬をしろ」と煮たようなものだと思っちょります。