#1443 完全=虚無という皮肉
#かなり前に「囲碁端会議室」に投稿していたことを思い出した。
#前後関係がないと分かり難いけど、とりあえず当時のまま再掲。
完全=虚無
文明の抱えるパラドックスです。コンピュータ囲碁の進歩も例外ではありません。コンピュータによって囲碁が解析されていくのは喜ばしいことのように見えて、虚無というゴールを目指しているにすぎないというのは皮肉なことです。
宗教家、哲学者が何と言おうと、全ての文明(科学)は前進を続けて、ある種不幸な状態に落ちていくのだと思います。これはひとつの宿命であって止めることはできません。それどころかどんどん加速していくでしょう。
『アンドリュー』という人造人間をテーマにした映画があるんですが、冒頭に書いたような「完全すぎることの苦悩」を見事に表現しています。「不完全であることが人間の幸せである」というテーマを、KS さんならお分かりかと思います。是非オススメしておきます。
KGS2dの囲碁ソフト
今回開発販売された「天頂の囲碁」ソフトは、KGS2dだけあって強いのに驚きました。
19路は2dだけど、狭い盤ほど強くて、9路では黒3,5コミ出しの手合いなら県代表以上の実力と王メイエン九段は言う。
19路はまだ打っていませんが、タイゼム1dの私は昨晩13路、9路を何度打っても1度も勝てませんでした。というか、イジメられっぱなしでした(>_<)・・・息苦しいの胸苦しい。
こんなに早く碁で機械にイジメられる時が来るとは・・・夢にも思っていませんでした。
もう、これ以上強いソフトが開発されても私は打ちたくないと思います。
その反面、ここまで強くなったかぁーーって嬉しさと感動もありました。