#1441 コンピュータ囲碁開発の倫理
人より強いコンピューター囲碁を作ってどうしたいの?
http://plaza.rakuten.co.jp/nipparat/diary/200610130000/
結論から言えば私は nipparat さんと全く同意見である。
名人より強いコンピュータ囲碁を作ってしまえば、多くの囲碁ファンは今より確実に不幸になる。例えば、ネット対局はソフトの代打ちによるチーティング(不正行為)が増えるだろうし、プロ棋戦を観戦する時に対局者や解説者よりも早く最善手に辿り着くコンピュータがあったら興醒めである。
コンピュータ囲碁の開発者が社会的な影響を考えず、自らの好奇心のために暴走する様は、原爆やクローン人間に手を出してしまうマッド・サイエンティストそのものだ。しかし、一方で囲碁の原理を数式化してアルゴリズムをひねり出すのは最高にエキサイティングな作業なので彼らを止めることは難しいだろう。
コンピュータ囲碁の進歩については、たかがゲーム(パズル)ということで、倫理の埒外に置かれてしまっているのだが、本来は移植医療や代理出産などと同じく慎重に考えなければならない。囲碁ファンの立場でコンピュータ囲碁の進化を喜んでいる人はあまりにも暢気すぎる。
もしコンピュータが名人を超えたら、それは「囲碁の終焉」を意味している。
関連Links
メイエン事件簿(3) 囲碁の終焉
http://taisen.mycom.co.jp/taisen/contents/igo/meien ..
続 囲碁ソフト開発者に警告する
http://plaza.rakuten.co.jp/nipparat/diary/200610220000/
http://blog.goo.ne.jp/kkm3/e ..
http://19-kinou.cocolog-nifty.com/blog/2006/10 ..
http://plaza.rakuten.co.jp/hogehoge0707/diary/200610220000/
コンピュータ囲碁が人間を超えるときは必勝法らしきものが見いだせたときだと思います。
必勝法が発見されても碁の終焉だとは思いません。
五目並べは必勝法が確立されていますが終焉を迎えていません。
また必勝法を避けるために連珠が生まれています。
三山崩しのような必勝法が簡単なものでもパズルとして楽しめます。
碁の必勝法が確立してもパズルとして楽しめるのではないでしょうか。