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hidew 2006.09.24

#1416 著作権の保護期間延長に反対する

jpg 2323 byte クリエーター(画家、作曲家、小説家…)の権利を適切に保護することで、より良い作品を多く生み出してもらう、これが著作権の主旨である。剽窃、パクリ、が横行すれば創作者のモチベーションは下がってしまうからだ。

しかし、一方で著作権を強くしすぎると、後の創作者が不自由である。例えば「大地讃頌」という名曲のオマージュ的な作品を作りたくても、原作者がダメと言ってしまえば発表できない。#1396 そんな状態が長く続けば、かえって良い作品が生まれにくくなり業界全体の損失になるだろう。著作権は発展の阻害要因にもなり得るのだ。

GPL のように「利用の自由を保証するために」著作権を行使するような考え方もあるが、全ての著作権者がそのように高貴な思想を持っている訳ではない。大局的な視点から見た場合、著作権を保護するのと同じくらい、著作権を失効させる制度も重要である。

死後も著作権が有効であるという考え方は要するに「子孫に財産を残すこと」が目的なのだが、それならば、生きている間に稼いでしまえばいいではないか。もっと言えば、打ち出の小槌や現金を子孫に残すのではなく、優れた創作能力こそを伝承すべきではないのだろうか。

''魚を与えるよりも魚の釣り方を教えよ'' (中国のことわざ)

この話と関連して 相続税100% という案にも私は賛成である。実現性はともかく理念としては正しい。

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島谷 2006.09.26 [1]

著作権延長というとディズニー社を思い出してしまいます。どこの国にも族議員がいるんですね。アメリカでさえ族議員でディズニー社の利権を保護するんですから日本ならなおさら著作権延長が成立しそうですね。(○`ε´○)

hidew 2006.09.26 [2]

ジャイアニズム(オマエのものはオレのもの。オレのものはオレのもの)の人々にとって、著作権保護期間は長ければ長いほど都合がいいです。自分の権利についてうるさく言うなら、他人の権利も尊重すべきなんですが。