#1395 五輪誘致活動という利権
2008年に北京で開催されて間もない 2016年に再び、北東アジアでオリンピックを開催するのは地域バランスが悪すぎる。
東京も福岡も「五輪誘致活動」が欲しかったのであって、五輪そのものは期待していないだろう。誘致の工作資金(どんちゃん騒ぎの費用)として、予算が計上されれば、それで満足なのだ。万が一、IOC の買収が成功したら、東京都民、日本国民にとっては不幸である。役人が主導する五輪で、経済効果より多くの負債が残るのは間違いない。
http://www.asahi.com/sports/spo/TKY200608300394.html
【抜粋】
姜尚中・東大教授は「金持ちの、金持ちによる、金持ちのためのオリンピックで、世界に勝てますか」と東京を批判。すると、石原慎太郎・東京都知事が「さっき、どこか外国の学者さんが東京は理念がないとおっしゃっていた。何のゆえんだかわかりませんが」と発言。祝賀パーティーのあいさつでも「怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは」などと述べた。
石原都知事の態度が何よりも雄弁に、この計画の「理念のなさ」「やましさ」を物語っている。石原氏はクリーンなタカ派として、利権を遠ざけているのかと思ったら、凡庸な政治家と同じく、金で心を買われてしまったようだ。
この文脈で「外国人」差別を出す頭の悪さにも失望した。今までの過激発言は、少なくとも反日的な外国人、犯罪を行う外国人に対するものだったが、石原氏の暴言は枚挙に暇がないが、今回のは「オマエの母ちゃん、でべそ!」と同レベルの罵倒にすぎない。中国・韓国のナショナリストが脊髄反射で「反日」を言うのとそっくりだ。
オリンピックを開催すれば、石原氏の大嫌いな 外国人 がいっぱい来る。