#1394 二百十日/渋川春海
「二百十日」は、なんとなく「1月1日からの経過日数」と思っていたのだけど、計算が合わないので調べてみた。
二百十日
二百十日(にひゃくとおか)は、雑節の一つで、立春から数えて210日目のこと。歴注のひとつ。毎年9月1日ごろ。暦学者渋川春海が貞享暦を編んだ際、初めて採用したもの。渋川は釣り好きで、江戸品川の海に舟を出そうとした時、一老漁夫が海上の一点の雲を指し、「50年来の体験によると210日目の今日は大暴風雨になる可能性が高いから舟を出すのはやめた方が良い」と教えた。これがはたしてその通りになったため、貞享暦に書き入れたという。
意外なところで、渋川春海が登場。
これはトリビアとしてメモっておこう。
渋川春海
天文学に精通していた彼は囲碁の打ち方へも天文の法則をあてはめており、その結果初手は天元(碁盤中央)であるべきと判断している。寛文10年(1670年)10月17日の御城碁においては、本因坊道策との対局において実際に初手天元を打っており、「これでもし負けたら一生天元には打たない」と豪語した。しかしこの対局は9目の負けに終わり、それ以後初手天元をあきらめることとなった。