#1387 ネットイナゴは「他人の不幸=蜜の味」を求める
最近の「ブログ炎上」騒動
亀田興毅を応援した上村愛子の記事
半熟卵と温泉卵を勘違いした記事
を見ていると、何かがおかしい。元の記事は些細な「うっかり八兵衛」があるだけで、抗議の嵐が吹き荒れるような内容ではない。
これらの炎上に共通するのは、たわいない記事に突如、匿名集団が飛来して罵詈雑言を書き散らしていくことである。その様子がイナゴの大量発生に似ていることから ネットイナゴ と呼ばれている。
半熟卵騒動の舞台となったブログの名は「他人の不幸は蜜の味」と言う。このブログ名を見る限り、筆者のLSTY氏は、ネットイナゴの深層を全てお見通しだろう。ネットイナゴはまさに「他人の不幸」という蜜の味を求めてさまよっている。最初は「池に落ちた犬」を探していたのが、やがて「池に落とすための犬」を探すようになった。なんとも寒々しい話である。
「虐待」「差別」「イジメ」などの抑圧を受けた人間は、別の人間(あるいは小動物)に対して同じ事をしてしまうことがある(いわゆる負の連鎖) ネットイナゴが何らかの被抑圧集団であることは間違いないのだが、心の奥底にある黒い感情をそのまま表に出してしまってはあまりに醜悪である。ギリギリのところで偽善的に振る舞う理性を身につけてもらいたいものだ。
もっとも、元凶は「匿名による批判」にあるわけで、黒木ルール(匿名による批判の禁止)さえ守られる環境ならば「偽善的に振る舞う理性」は自然に働く。
今回の LSTY氏はある意図があって匿名コメントを放置したのだろう。が、上村愛子さんのブログはスタッフがコメントを検閲するべきだった。彼女はネットイナゴを捕まえて観察するような人ではないのだから。
関連
「匿名」の発言者は失敗しても失うものがほとんどないので、普段だったらできないような暴言を吐くことが自由にできる ..
拝聴するに値する発言をする人たちが「匿名」であることは滅多にありません。それに対して、もちろん例外はあるにせよ、「匿名」の発言者は無責任な態度でくだらないことを平気で言うことが極めて多いのです。
注意:以上において「匿名」が通常とは異なる意味で使われていることに注意して下さい。実名を公開していても「匿名」であることがありえるし、実名を全く公開してなくても一貫した人格のもとで自分自身の考え方や趣味・嗜好を明らかにしている場合は「匿名」ではなくなります。
今は、ブログのURL さえ明かせば「匿名」ではなくなる。要するに Trackback を使えばいい。
人をバカにした態度や行動をとることによって、「自分は有能だ」という仮想的有能感が強化される。
ネットイナゴは「他人を見下す若者たち」の先頭に立っている。「仮想的有能感」は今後のネット文化を考える上で重要なキーワード。
「あいつはわるい」ゆえに「あいつと対立するわれわれは正しい」という憎悪、他者の否定から悪をモデル化し、その否定、反対者として善をモデル化するとして、後者の善の基礎にある怨恨感情をルサンチマンと呼ぶ。
ネットイナゴの深層には「ルサンチマン」が渦巻いている。ルサンチマンというのは基本的に弱者から強者に向かう感情だから、有名ブログ(強者)ほど狙われやすい。
Links
残暑の風物詩・ネットイナゴ漁が最盛期へ
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最近のネットイナゴ
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lstyさんのコメント欄は、いつまで燃え続けるのか・・
集団の悪について
&bhatena(ネットイナゴ)
ブログを書いている人の反応はだいたい同じ。
一番上の bogusnews による記事は傑作。<q>武呂具格蔵さん ..</q> (笑)
これぐらい高度な知性で「斬る」と、皮肉や嘲笑も芸術になる。ネットイナゴの皆さんには今後のイナゴ活動の参考にしてもらいたい。