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hidew 2006.08.03

#1371 文章書きにテキストエディタを使う理由

  • データのバックアップ(ネットワーク障害、サーバクラッシュなどに備える)
  • ブラウザのテキスト欄よりテキストエディタの方が圧倒的に高機能。
  • 沈殿槽としての 雑記ファイル.txt
  • 腐葉土としての 雑記ファイル.txt

重要な電子データを複数に分けて持つ(オリジナル+バックアップ)のは IT の常識である。加えて絶対に失うことが許されないデータは、プリントアウト or マイクロフィルムなどで二重三重にバックアップする。

「ブログの記事はバックアップをとるほど重要なデータではない」という人もいるかもしれないが、ブログの場合は、下書きに使ったテキストファイルを残しておくだけでバックアップのかわりになる。データが重要でなくても、バックアップの手間がかからないのだから、とりあえず保存しておけばいいと思う。

#(余談)
島谷さんの記事 を読んでいると、Seesaa では記事の本文をメールで送ってくれないそうだ。記事のメール送信は、単に「投稿のお知らせ」だけでなく「記事のバックアップ」の意味もあるのだから、全文をメールで配信すべきだろう。

ブラウザのテキスト欄は編集に際して、必要最小限の機能しかない。例えば、引用する時、行頭に'>'を付加したり、blockquote で囲んだりする作業は、テキストエディタ なら簡単に行うことができる。

徒然なるままに文章を書き綴って、それをネットに公開できるという人は、純粋すぎると思う。普通は、文章を一晩寝かせて、ドロドロしたもの(人前に出すべきではない本音)を 自分だけの雑記ファイル.txt に沈殿させる必要がある。

私は使わないメモや、推敲して削った文章などを捨てずにとってある。これらの文章は一見無価値のようでいて、腐葉土のように新しく書く文章の栄養分になっていると思う。電子テキストの保管コストなんて、一生分保存しても缶コーヒー1本にもならないほど安いので、頭に思い浮かんだ全てのフレーズを捨てずにとっておけばいいのである。

AreaEditor

AreaEditor
http://www.ideamans.com/areaeditor/features.php
AreaEditorを使うと、ブラウザのテキスト編集エリアの右クリックメニューからテキストエディタを起動し、そのまま効率よく内容を編集することができます。ファイルとしてバックアップが残るので、突然のトラブルにも安心です。
Windows 98/98SE/Me/NT4.0/2000/XP
Internet Explorer 5.5以上

どうしても ネタ帳.txt を作りたくない人にオススメのソフト。結局、テキストエディタは使うことになるのだけど…

参考図書

4004303060 『ワープロ作文技術』

  • 木村泉
  • 岩波新書
  • 1993

筆者はITの専門家だが、作文技術に重きを置いて説明しているので、古さを感じない。ブログ文章術の古典的名著と言えるのではないか。


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