#1300 最良と最悪は隣り合わせ
理念的にはユートピアを目指した社会主義が地獄のような国を作り出し、無駄と矛盾に満ちていると言われた資本主義がまあまあ住みやすい国になっている。
このことからも分かるとおり、極端な理想主義は一気に地獄に落ちる可能性がある。つまり「最良」の向こう側は「最悪」に繋がる断崖というわけだ。
卑近な例で言うと。
- 株の儲けを増やそうとギリギリまで売らないで持っていたら大暴落した。
- 碁で相手の石を取ろうとしたら、いつのまにか自分の石が死んでいた。
- 碁で模様を最大に囲おうとしたら、細かな傷から一気に侵略された。
最善を目指して最悪に落ちるくらいなら、次善の策で手を打つ方がいいことも多い。
日本という国は「高福祉な社会システム」「均衡ある国土の発展」という理想を掲げてとんでもない地獄に落ちようとしているのではなかろうか。
なかなかイカな絵ですね。