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みんみん 2006.06.08

#1298 教育の諸問題について

qinさんがblogで、「小学生の留年は認められるべきか」と問題提起したところ
いろんな話が出てきた。私の主張は、制度を自由化し、小学校から単位制にしてしまえば良い、というものだ。同じ地域の同年齢の子供を集めて教育する、というのは地域コミュニティーの存在を前提とした日本的な制度だと私は思う。
核家族化し、隣人とのコミュニティも希薄な今の社会で、学校や教師、親だけで均質な教育が維持できる、と考える方が不自然ではなかろうか。
私は今日、枚方市中央図書館で、「日本の生き方」(田原総一郎・編・著・PHP、2004)という本を借りてきた。ちなみにこの本、アマゾンで検索しても出てこなかった。(爆)この本は、戦後60年たって日本の民主主義の課題とは何か、を8つのテーマに分けて書いている。ところが教育に関連するテーマが4つもあるのだ。「教育」「学級崩壊」「少子化」「家族」の4つだ。
「教育」では、20年前、中曽根内閣の臨教審が「教育の自由化」を提言した。
つまり香山健一委員長と中曽根首相は、今の私とほぼ同じ主張をしていた事を記している。ところが、それが1998年からの「ゆとり教育」の導入という愚策に陥っていった。その理由は、日教組と文部官僚が既得権を手放そうとせず、教育制度の自由化を「生徒個人の自由化」とか「個性の尊重」とかに話をすりかえてしまった為だった、と書いてある。
「学級崩壊」は、「ゆとり教育」の結果ではなくて、地域コミュニティーと家庭における躾がなくなった為である、と現場教師の声を結論としている。
「少子化」「家族」は、先進国いや世界全体の問題であり、女性の働き方と社会保障制度の目的の見直しが必要と書いてあった。
(自分のblogを復活させて、そちらに転載しようかな・・としたんですが、
痕跡が残っていたのです。1299と連続する話なので、復活させます)