#1257 本音と建前
http://plaza.rakuten.co.jp/igolawfuwari/diary/200605190000/
風の精ルーラさんの分け方
A.本音 | B.建前 |
武宮正樹の碁 | 小林光一の碁 |
古碁マニア | 詰碁マニア |
韓国の碁 | 日本の碁 |
私なら下記のように分ける。
A.本音 | B.建前 |
小林光一の碁 | 武宮正樹の碁 |
詰碁マニア | 古碁マニア |
韓国の碁 | 日本の碁 |
正解があるわけではないし、切り口やアプローチによって正反対の結果になり得るけど、あえて私の見解を述べたい。
武宮正樹は解説などで「きたない手だけど・・・」という前置きをした上で解説をすることがある。つまり、暗黙のうちに「碁はきれいな手を主体に考えるもの」という建前のようなものがある。一方の小林光一は「相手にポン抜かせてもいい」「戸締まり用心。夢を追って地が破綻したら元も子もない」という思想の持ち主で「こう打ったら笑われる」などとは一切考えない本音の碁である。
アマが両棋士を語る場合も「私は武宮正樹の宇宙流が好きなんだ」と言えば、なんとなく話がはずむので建前的な武宮ファンは多いのではないかと思う。 一方、小林光一ファンというのは本音で小林光一のことが好きである。建前的に「小林光一が好き」ということはおそらくないだろう。
#プロ野球の場合、ジャイアンツファンは'とりあえず'的な人が多いが、ヤクルトファンは、おそらく「本当」に好きだと思う。
詰碁マニアは碁の実質的な部分に楽しみを見出し、理系的なアローチになるのに対して、古碁マニアは必ずしも盤上だけではない物語性に楽しみを見出して、文系的アプローチになりやすい。
#マニアという語感が解釈を難しくしているかもしれない。
詰碁の勉強 VS 古碁の勉強
というようにすれば、建前で「詰碁の勉強」の重要性を言いつつ、本音では「古碁の勉強」の方が好きという一般的な日本人アマの姿が見えてくる。