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hidew 2006.04.14

#1215 ルール論におけるお役人的言説

ルール論におけるお役人的言説

ルール論の結論が「最後は審判が裁けばいい」「良識と相互信頼の精神に基づいて運用」というものならば何の意味もない。「審判の基準」「良識の一致」をあえて明文化するのがルールなのだから。

万人が共有できるであろうルールを論理的に詰めて、それでも尚残るグレーゾーンについて良識と相互信頼の精神に基づいて運用'され最後は審判が裁く'というのは当たり前である。それをわざわざルールブックに書く必要はない。

お役人的言説の特徴は「グレーゾーンを狭める努力」を全くしないで、最初から「良識」「信頼」「審判」という曖昧な概念に逃げることにある。とりあえず「先延ばし」「言い逃れ」をしておいて、いざ問題が発生したら、自分に都合がいいよう恣意的に解釈する。典型的なお役人のやり口である。

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