hidew 2006.04.13
#1214 メイエン事件簿 第3話 囲碁の終焉
メイエン事件簿 第3話 囲碁の終焉
「囲碁でもプロがコンピューターソフトに負けるとまずいでしょうか」と囲碁界で何人かに聞いたところ、見解が分かれました。
.. 中略 ..
- いくら科学が進歩したところで碁を読み切るのは無理と決め込む。
- そうなったら潔く降参して別のものをやる。
- それはそれで細々と碁を続ける。
- これは僕の姿勢でもあるのですが、囲碁を愚かな人間のパフォーマンスと見て「最善手の追求」との関係を断ち切る。
「コンピュータ囲碁の進歩」についてはまた改めて書くとして、今回の本題はメイエンさんが 囲碁は愚かな人間のパフォーマンス
と見ていることである。こういう囲碁観をプロ棋士が堂々と述べることは珍しい。メイエンさんならではの卓見と言えるだろう。
碁は基本的に間違えたり、愚かなことをしてしまうから楽しいのだと思う。完璧な棋譜がもし仮にあったとすればそれは勝負でも芸術でもなく、もっと別の無味乾燥なものであるはずだ。(例えば π=3.1415.. を眺めるような感覚)
つまり
'ズンドコ節こそ碁の醍醐味'
であるのだ。