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hidew 2006.03.08

#1161 用語の誤用

イナバウアーから用語を考える

伸び/伸びきり/立ち/押し/押し上げ/引き/這い/およぎ/下がり/並び/鉄柱/押さえ

碁界ではこれらの細かいニュアンスが絶妙に使い分けられているけど、要は「碁は敷居が高くて大衆化しないから、にわか囲碁ファンの比率が低い」というだけの話だったりする。逆に言えばシロートさんが多い分野で用法が乱れるのはある程度仕方がないと思う。

<村正の妖刀>

  1. 小目
  2. 一高カカリ
  3. 二高ハサミ
  4. 外ツケ
  5. ブツ切り

1-3 を「村正の妖刀」という人が少なくないのだけど、4-5 まで打ってはじめて「村正の妖刀」と言うのだと思う。1-3 だけだったら簡明型がいくらでもあるし、第一「妖しく」もなんともない。

「村正の妖刀」は実戦には表れないと思っていい。もし万が一、ブツ切られたら「死」を覚悟すべし(笑)

<ハッカー>

元々の意味は「大雑把だが要領のいい人 / 電脳スキルの高い人」
この言葉を本来の良い意味で使うのは&link(O'Reilly,http://www.oreilly.co.jp/) の本を読むような「モヒカン族」だけ。一般的には悪い意味で使う。

<ホームページ>

元々の意味は「Web page の中で、基点・起点として使うページ」のこと。現在は Web page 全般を指すようになっている。「HP」という略号も……(以下略)

<確信犯>

この言葉は正しい意味で使うとかなり深い。ドラマ『24』のジャック・バウアーみたいな行為を本来の意味で「確信犯」と言う。でも最近は誤用する人が多数派で、単に「悪いと知って/捕まることを承知で悪事をはたらく」という意味に成り下がっている。

<イナバウアー>という用語は<ハッカー>や<ホームページ>と同じ運命を辿るに違いない。

  • 2006-05-28 12:30 'hidew' NHK杯解説で大矢プロが普通の二間高ハサミを「村正の妖刀」と言っていた。

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