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@nifty:デイリーポータルZ:農業用モノレールに乗りたい

. こういうの、たまんねえ

道端にさりげなく出発点があったり、山の斜面をうねうねと走る細いレールを見つけると、何だかもうドキドキしてきます。

いつか乗ってみたいと思っても、恐らくそれぞれが個人の所有なので逆に敷居が高そう。 収穫のお手伝いでもしますから、どなたか乗せてくれませんかねえ。

萩原 雅紀

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道端にぽつんと始発駅が! 登っていきたい

子供のころハイキングで山に登ったときも、修学旅行のバスに乗っていたときも、ダムに向かってドライブしているときでも、山の中をうねうね走るレールを見つけると目は釘づけ。自分でも何でこんなに惹かれるのか分かりませんが、昔からこの貧弱なモノレールが好きでした。

もし僕が自分の山を持っていたら、たとえみかん農家じゃなくても私財を投げうってこのモノレールを山の中に引きまくります。

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いわゆる機関車部分 トレーラー部分の車輪

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頼りなさそうなレールだが この3次元の引きまわし

もうひとつ、この頼りなさそうさと、それに相反するレール引きまわしの立体感も魅力のひとつと言えるでしょう。 ものすごい急勾配や急カーブをトコトコ進んでいくモノレールの姿なんて、実はまだ動いてるところを見たことがないのですが、想像するだけで頬が緩んでしまいます。

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いやしの温泉郷入口 何と70分も乗れるらしい

「乗る前にトイレに行け」という看板はほかにもあちこちにありました。実はこのモノレール、三好市が観光のためだけに設置したもので、全長4,600m、高低差590m、最大傾斜40°、最頂標高1,380mという数字はどれも世界一。

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紛れもなくあのモノレールだ! 駅名はなく、単に「駅舎」

山道を長時間運転してきて疲れていましたが、このレールを見た瞬間に吹っ飛びました。駅名も、こういう施設だと「きぼう駅」とか「ほほえみステーション」などと名付けてしまいがちですが、特に名前はなく単に「駅舎」。この潔さはかなり好感が持てます。さっそく中に突入、切符を買って乗り口へ向かいます。どんなんだ。早く乗ろう。

平日だったせいか、僕の前に乗客はなく、すんなりと切符を買って乗り場までやってきました。いよいよあのモノレールに乗れるのです!

ばーん!
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ガクンという軽い衝撃のあと、モノレールはのろのろと出発しました。 出てすぐ下り坂でジェットコースターみたいに加速したらどうしよう、と一瞬びびったものの、ラックとピニオンのお陰で速度は一定。

ちょっと残念なのは動力がエンジンではなくモーターであること。もっとも、途中でガス欠になっても困るし70分間排気ガスを出すのもどうかと思うのでこれでいいのかも。電気はレール左側の架線から集電しているそうです。

モノレールの椅子が車体の傾斜に対して水平になるように動くので、急角度でも楽に座っていられます。無骨な農家のモノレールを想像していたので初めはガッカリでしたが、乗車時間を考えるとこれは非常に助かります。

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スタートしてすぐ森に突入 しばらくは複線
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木々の間を縫いながら登る ほとんど空に向かっている感じ

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携帯はほとんど圏外なので非常の際は無線機で 後ろを振り返っても誰もいない

やがて下り線が大きくカーブして森の中へ消えてゆきます。このまま登り続けて頂上をぐるっとまわって、あとで向こうから戻ってくるという仕組みです。

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とうとう標高は1000mを超えた すごいところに生えている木

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あとで向こうから帰ってきます なんだか楽しい

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ところで、こんないい景色の中でお弁当が食べられたらさぞかし旨いことでしょう。こんなこともあろうかと、ここに来る前におにぎりを購入済み。森の中で味わうシーチキンマヨネーズはワンランク上のおいしさです。

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ところどころに監視カメラがあるので安心

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最頂標高まであと少し あそこの角が頂上か!

いよいよ最頂標高、1,380mに到達です。果たしてどんな素晴らしい景色が待っているのかと、わざわざおにぎりを少し残して迎えたのですが、周りの木々が伐採されておらず眺望はほとんどなし。いっくら森に優しいモノレールだからつったって頂上は景色良くなきゃ意味ねえっぺよー。

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かなり残念な頂上からの景色 頂上を過ぎるとすぐ下りはじめる

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一直線の下りはかなり怖い さっき通った登り線と合流 . .
ジェットコースターかよ、という光景 椅子は常に水平になるように動く仕組みなのだが

. ダメと分かっていてもこうしないと支えられない

. こっちは一人なのですれ違いは照れる

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え、もうおしまい?と本気で思った またいつか乗りに来たい、が、遠い…

ちなみに料金は1500円。はじめちょっと高いかなと思いましたが、降りてみればそんなことはすっかり忘れて大満足。
僕が行ったのは平日だったので乗客もまばらでしたが、地元でもかなり評判らしく、休日ともなると2時間待ちはザラだとか。

モノレールは楽しい。やっぱり僕が思っていた通りでした。

奥祖谷観光周遊モノレール

徳島県三好市東祖谷菅生28番地
TEL 090-7781-5828

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